本題の前に
筆者が高校生の時、以下の事実にはまっていた時期がありました。(どんな時期だよ)
これを用いれば、次のような問題で場合分けをせずに解答することができます。(〇と|による解法もありますが)
問題
次の条件を満たす、1から9までの整数の組は何通りあるか。
解答
は1から9までの整数なので、
したがって、の組について考えればよく、その総数は12個から異なる4つを選ぶ組み合わせの総数に等しいので、
って感じです。それでは本題に行きましょう。
2004京大数学(後期)
を自然数とする。次の3つの不等式をすべて満たす自然数の組はいくつあるか。を用いて表せ。
解答
この問題でも惜しみなくを使っていきます。
について、
について、
について、
①と②、①と③より
以上より、④を満たす自然数の組を考えればよい。
(i)のとき
これを満たす自然数の組は通り。
(ii)のとき
これを満たす自然数の組は通り。
(iii)のとき
これを満たす自然数の組は通り。
以上(i)、(ii)、(iii)より、求める自然数の組の総数は
世の中にはこれよりもずっと機械的で楽な解法が多く存在するので、そちらを参考にしていただけたらと思います。
私の場合、「整数」「不等式」「組み合わせ」のキーワードが揃うとこの解法で解きたくなってしまうんですよね。